報恩社公式サイト③「地涌」精選

地涌選集

筆者 / 不破 優 

編者 / 北林芳典

二十七章 師弟してい倶生ぐしょう

単行本「『地涌』からの通信(17)」おわりに

やっぱりそうか、日顕の二段高の頭は
あの天頂部の高い達磨像にそっくり

とある街角を歩いていたとき、骨董屋が目にとまった。店頭には達磨の掛け軸がブラ下がっていた。ぎょろ目に不精髭――達磨というのはどうして同じ絵なのだろうかと、しばし達磨の顔を見ていた。そこで、これまで見逃していた事実に気がついた。

頭の形である。よく見れば、どの達磨像も頭が二段高になっている。そのとき、ある御仁の頭を思い出した。ほかでもない、日顕の頭である。日顕は類い稀な二段高の頭の持ち主。天頂部が一段高く隆起しているのだ。二段高の頭は、禅の始祖に連なる者の特徴だったのだ。まさに如是相の妙。日顕のやっていることは、禅坊主のそれである。禅天魔として、日蓮大聖人の仏法をないがしろにしている。

日顕宗では、仏法は「相伝」に依らなければならないとして、「相伝」を第一として日蓮大聖人の御書を第二としている。釈迦より拈華微笑の特別の「相伝」を受け、それを伝えているとする禅宗は、経文を月を指す指とし、不立文字を教義とする。日顕らの主張も同様である。「相伝」を受けたとする日顕の己心にすべてを委ね、御書を無視しようとしている。

日顕は日蓮大聖人の御書に依らず、己の心に依り、好き放題をしている。いまの日蓮正宗には日顕の己心に随う我見はあっても、日蓮大聖人の仏法の正義はない。日顕の三毒強盛な生命により、大聖人の仏法が蔽い隠されている。もとより、この娑婆世界は第六天の魔王の所領という。信心弱き日顕が、第六天の魔王に魅入られてしまった。仏の軍勢が拡大していくのに、第六天の魔王も恐れをなし、もっとも効果的に一宗の「法主」の身に入ったのだ。いよいよ大折伏を敢行すべき時である。仏子ら一人ひとりの折伏精神が、脱講運動として具象化されるべき時である。

日蓮大聖人曰く。

「邪正肩を並べ大小先を争はん時は万事を閣いて謗法を責むべし是れ折伏の修行なり」(聖愚問答抄)

日顕が三十年前にシアトルで犯した買春事件が、不思議にも世に出た。日顕は買春容疑の深まることを恐れ、「ホテルから一歩も出ていません」などと全面否定している。頃やよし。“日顕シアトル買春事件”の露顕は、仏子らの戦いを諸天が加勢したものと思われる。戦況は大きく変化しつつある。創価学会に集う仏子らの団結により、勝利は目前となった。師弟不二という生命の結合が魔を破ったのだ。これからは、裸城となった日顕城を、大手門から搦手から攻め落とすのみ。

御義口伝に云く。

「第五諸余怨敵皆悉摧滅の事

御義口伝に云く怨敵とは念仏・禅・真言等の謗法の人なり摧滅とは法華折伏破権門理なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る是なり云云」

日蓮大聖人の仏法を正しく実践する創価学会の師弟が、謗法の輩を摧滅することは御金言に明らかである。仏子らは勇んで日顕宗を責めるべし。

御義口伝に云く。

「第三十方世界衆宝樹下師子座上の事

  御義口伝に云く十方とは十界なり此の下に於て草木成仏分明なり、師子とは師は師匠子は弟子なり座上とは寂光土なり十界即本有の寂光たる国土なり云云」

御本仏・日蓮大聖人の仏法を奉じ、師弟相揃って破仏法者らと戦う世界が、そのまま寂光土である。

1992年9月

家族友人葬のパイオニア報恩社