報恩社公式サイト③「地涌」精選

地涌選集

筆者 / 不破 優 

編者 / 北林芳典

二十七章 師弟してい倶生ぐしょう

単行本「『地涌』からの通信(12)」おわりに

早瀬(日慈)閥と、阿部(日顕)閥との連衡
醜い者どうしが手をにぎり圧殺の支配

日蓮正宗の悪僧らの頽廃ぶりは、想像を絶するものがある。日蓮正宗重役(ナンバー2)の法道院主管・早瀬日慈の腐敗堕落ぶりに、その氷山の一角を見た。

『地涌』第359号~第363号に掲載されている法道院主管秘書の遺書を読むとき、悪侶に導かれた純真な信徒の哀れに、心が締めつけられる思いがした。同じ御本尊を拝み、同じ題目を唱えていながら、「師」によってここまで違う。

せっかく日蓮大聖人の仏法に逢いながら、悪侶・早瀬日慈に親近したため、その法華講幹部は煩悶し挫折して死を選んだ。それも堕落した「出家」である早瀬日慈を諌めての死であった。

「然るに今時は師に於て正師・邪師・善師・悪師の不同ある事を知つて邪悪の師を遠離し正善の師に親近すべきなり」(最蓮房御返事)

東京・池袋の法道院には、「僧侶」の姿・形はしているけれども「僧侶」とは、とても呼べない、妄執猛々しい老人がいる。この早瀬日慈が頂点に立ち、早瀬閥を形成しているのだ。

早瀬閥に属する血族、法類は、主な者だけでも早瀬義寛(大願寺住職、現在、法道院主管 庶務部長)、早瀬義雄(妙栄寺住職 宗会議長)、早瀬義純(妙國寺住職 宗会議員)、早瀬義孔(法道院内)、早瀬義顕(仏恩寺内)、早瀬隆顕(仏恩寺住職)、早瀬義舜(寿量寺住職)、早瀬義久(正説寺住職)、早瀬義栄(妙重寺住職)、早瀬道義(本要寺住職)、早瀬道寧(聞正寺住職)などがいる。

現在の日顕の暴政は、宗内最大派閥である早瀬閥と日顕らの阿部閥との連衡によって成立している。そのカスガイとなっているのが、早瀬日慈の四男・早瀬義純と阿部日顕の長女・百合子との婚姻である。

「出家」が血族で繋がり、政略結婚をなす。その物怪が住む建物を「寺院」と呼ぶ。「寺院」には、出家もどきは住んでいても真の出家はおらず、御本尊様は安置されていても仏法はない。それどころか、「寺院」は魔の巣窟と化し、破和合僧を謀議する場となっている。

「寺院」は、守銭奴と色情狂と、権勢欲におぼれた法盗人たちの寝床となってしまった。

末法の御本仏日蓮大聖人の末裔にして、このありさまである。日蓮正宗を見るかぎり、日蓮大聖人の広宣流布の大願も虚しいものがある。

では、目を転じよう。一方の創価学会には、日蓮大聖人の仏法が息づいている。仏子らは「水魚の思」をなし、世界広布を目指している。池田SGI会長は、その先頭に立ち世界広布の道をひた走る。

香港、タイ、インド、一九九二(平成四)年も、世界広布の戦いが進められる。世界でつぎつぎとSGIの支部が結成されている。

日顕ら僣聖増上慢があらわれたことは、世界広布の機が成熟したことを意味する。SGIの躍進は、その実証である。

御本仏日蓮大聖人の大慈大悲に照らされて、世界のあらゆる国で仏子たちが躍動する。一人ひとりが幸せになること、それが日蓮大聖人の仏法の正しさを証明することになる。

「然る間若し日蓮無くんば仏語は虚妄と成らん、難じて云く汝は大慢の法師にして大天に過ぎ四禅比丘にも超えたり如何、答えて云く汝日蓮を蔑如するの重罪又提婆達多に過ぎ無垢論師にも超えたり、我が言は大慢に似たれども仏記を扶け如来の実語を顕さんが為なり、然りと雖も日本国中に日蓮を除いては誰人を取り出して法華経の行者と為さん汝日蓮を謗らんとして仏記を虚妄にす豈大悪人に非ずや」(顕仏未来記)

仏語が虚妄になることはない。そこに創価学会出現の本質がある。創価学会師弟の不思議がある。

1992年3月

家族友人葬のパイオニア報恩社