報恩社公式サイト③「地涌」精選

地涌選集

筆者 / 不破 優 

編者 / 北林芳典

八章 仏子ぶっし哄笑こうしょう

地涌オリジナル風ロゴ

第304号

発行日:1991年10月31日
発行者:日蓮正宗自由通信同盟
創刊日:1991年1月1日

「コラ日顕! ホウボウとカマスのだけはやめろ!」と
阿部漁業、日本コラコーラボーズ提供のビデオは警告する

『天魔がゆく』というビデオが出回っている。大変なスグレモノである。地涌の菩薩必見のビデオといえる。ハッキリ言って、見ないと時代に遅れる。

総本山大石寺がいかに謗法にまみれてきたか、日顕の犯した「禅寺墓問題」の事実とはどのようなものか、日顕がどのような異常性格の老人であるか、日顕夫人らがいかに大浪費をおこなってきたか……、それらをあますところなく映し出している。

言葉だけでは、これだけの事実を正確に相手へ伝えることは不可能だ。ところが、このビデオを十五分ほど見れば、日顕が天魔だということが、しっくりと何の抵抗もなく心の中におさまる。まず、百人が百人そうだろう。

しかも、この『天魔がゆく』は、なかなか細かい部分まで批判精神を散りばめているのだ。一回目、サラリと見てしまった場面も、二回見ると「なるほど、このように笑い飛ばし、批判していたのか」となる。その好例が、冒頭のスポンサー紹介である。

まず「提供 皆様の食卓に新鮮な カマス ホウボウをお届けする 無間会社、阿部漁業」と大写しされる。いうまでもないが、「カマス」は日顕の常用句である「かましてやれ」の「かまし」の終止形である。

「ホウボウ」を届けるというのも泣かせる。これまた「謗法」に通じる。同様に、「無間地獄」に通じる「無間会社」、そしてそのものズバリ、「阿部漁業」。

最初に映し出されるスポンサー名だけで、腹をかかえて笑ってしまう。次に、もう一つのスポンサー名が映し出される。注意深く読まないと勘違いをする。

「提供 スカットさわやか 日本コラコーラボーズ」だが、「コラ」は、これまた日顕の常用句。「コラ」と怒鳴って、「スカットさわやか」なのは、「コラコーラボーズ」の日顕だけだと、おちょくっている。これは、実にラジカルだ。

スポンサー紹介のあと、「日本のイメルダ」と呼ばれる日顕夫人・政子の放蕩ぶりが映し出される。末寺住職らに綱紀自粛と辛抱を押しつけ、自分たちは時勢をわきまえず栄耀栄華を満喫する。宗門中枢夫人らの思い上がった生活ぶりがうかがえる。

つづいて、日顕の「かます」行為に肉薄する映像が、次々と目に飛び込んでくる。

まず登場するのが、日顕に「かまされた人」。事実、総本山勤務中、日顕直々に「かまされた人」が証言する。この壮年は、「バカヤロー!」「バカヤロー!」、つづいてまた「バカヤロー!」と「かまされた」ことを話す。それも、まったく理由なき理由でだ。

六十歳台も後半になって、「バカヤロー!」の連発とは、日顕は恐れ入った「現代における大聖人様」だ。

次に登場するのが、日顕が「かますのを見た人」。日顕が丑寅勤行中に、「チョット小僧を連れて来い」と指示し、いきなり鈴棒で頭を叩いたところを見た女性の弁。その女性は、なにも言わないでいきなり鈴棒で叩くのはひどいと主張。

このあと、テーマは「かます」から、「謗法」に移る。

ここでは、日顕の「禅寺墓問題」の実態が映し出される。日蓮正宗時局協議会が公式文書の中で、日顕の建立した墓は共同墓地の一部分にあり、曹洞宗白山寺墓地とその共同墓地は区割りされている、あるいは墓地内にしきりの塀がある、としていた主張が真っ赤なウソであることが、一目瞭然でわかる。

次にテーマは、「正しい信心」に移る。

ここでの現地ルポは迫力がある。総本山大石寺のお膝もとの富士宮市半野地区で、いかに謗法が長年にわたり黙認されてきたかが、あますところなく映し出される。

最初に映し出されるのは「文殊堂」。この文殊堂には、総本山第六十二世日恭上人の板曼荼羅が安置してある。この場合、「安置」という表現が妥当かどうか、判断に苦しむところだ。以下の事例も同様。

この御本尊様の左手前には、「やきとり」と書かれた大きな真っ赤な提灯がぶら下がっている。そして、祭りのときには、御本尊様の前に「奉納 南無妙法蓮華経 文珠菩薩」と書かれた掛軸をぶら下げるのが恒例となっている。

次の映像は「山神宮」と鳥居に額がかかっている。その奥の堂とも宮ともつかないところにも板曼荼羅が安置されている。

「金刀比羅神社」。ここには総本山第二十世日典上人と総本山第五十一世日英上人の板曼荼羅が安置してある。御本尊様の前に、「金刀比羅大神」が祀られている。

つづいて映し出されるのは、「八幡宮」。総本山第三十七世日上人と総本山第五十三世日盛上人、そして、総本山第五十四世日胤上人の板曼荼羅が安置してある。それら御本尊様の前に、「八幡宮御神体」が祀られている。

「熊久保氏神神社」。総本山第五十三世日盛上人の板曼荼羅が安置されている。ここには賽銭箱が置かれている。

次々と出てくる画面は、実に刺激的。富士宮市半野地区は、住民の九割が大石寺の檀家である。それらが塔中寺院に割りふられ、所属している。

つまり、半野地区の大謗法の実態は、総本山大石寺の謗法与同の現実でもある。日顕ら日蓮正宗中枢は、直属の檀家たちが、お膝もとで大謗法を犯していても見て見ぬふりをし、信心指導もしない。それでいながら、御供養だけはもらう。総本山大石寺は、長年にわたって与同罪を犯してきたのだ。

それなのに、純真に広宣流布をめざし、折伏に励む創価学会員に対しては、口うるさく「ホウボウ」「ホウボウ」と言う。創価学会員がベートーベンの「第九」を歌うことまで「謗法だ」と言う。日顕らが、創価学会員に対して謗法だと指摘する裏には、それを口実にして屈服させようとの下心があるのだ。

日顕らが、真に謗法を忌み嫌っているのなら、塔中坊の檀家の謗法を看過しないだろうし、歴代上人の御本尊様を謗法に埋もれさせておくこともしないだろう。

いま宗門中枢は、創価学会が謗法だと主張している。そうであるならば、創価学会が寄進した寺から退去するのが、日蓮大聖人の弟子としての筋目である。それもしないで、創価学会を謗法だと言っているのは、日顕に従う者たちが日蓮大聖人の弟子ではないことを示している。

法主の日顕は謗法を犯し、総本山大石寺は大謗法の与同罪に浸り、日顕ら日蓮正宗中枢の心には信心がない。仏子らはこれらの者を大いに破折し、与同罪をまぬかれなければならない。

日顕らは、それを逆恨みして、まもなく仏子らを「破門」にしてくるだろうが、なにも恐れることはない。仏子らが恐れなければならないのは、ひとえに日蓮大聖人のお怒りのみである。

さて、自分たちの謗法と堕落を指摘された日顕らは、創価学会を破壊し、創価学会員を檀徒にしようと目論んでいる。「謀略」をもって仏子らを圧殺しようとしている。ビデオの最後のテーマも「謀略」である。

「謀略」といえば「C作戦」。日顕が腹蔵してきた「C作戦」が、映像の中に浮かび上がる。そして、実にありがたいことに、「C作戦」をスッパ抜いたわが『地涌』を集大成した単行本『地涌からの通信』が、美しく並べられ画面に浮かび上がった。感動、感動である。

『天魔がゆく』というビデオは、日顕ら日蓮正宗中枢の邪悪な姿を、実に得心がいくまでえぐり出している。

「日顕や高僧たちの信心はどうなっているのか。これはあまりにひどい。悪い奴らだ」

ビデオを見れば、誰もがそう思う。一日も早く、より強く、日蓮正宗の謗法を糾す浄化のための戦いを展開しなければならない。ビデオを見た人は、例外なくそう決意することだろう。

なお『天魔がゆく』の制作者は、いまのところ不明である。仄聞するところ、創価学会青年部の、とある地域の有志たちが作ったということだ。創価学会青年部は、なかなか人材の層が厚いネ。

最後に、すばらしいビデオを提供してくれた「阿部漁業」「日本コラコーラボーズ」の両社に御礼の意を表したい。

家族友人葬のパイオニア報恩社