報恩社公式サイト③「地涌」精選

地涌選集

筆者 / 不破 優 

編者 / 北林芳典

八章 仏子ぶっし哄笑こうしょう

地涌オリジナル風ロゴ

第292号

発行日:1991年10月19日
発行者:日蓮正宗自由通信同盟
創刊日:1991年1月1日

創価学会処分の具体案はもとより日顕の腹の中にあった
宗内操作と責任回避のために署名捺印を求めているのだ

十月十七日に総本山でおこなわれた、“仕組まれた”全国教師代表者会議に対する反発が、日蓮正宗内で高まっている。

反学会強硬派の中にも、反発している者がいる。日顕らが、石橋頂道(東京都・慈本寺住職)、花野充道(兵庫県・浄福寺住職)ら年分得度三期生を主力メンバーに据え、梅屋誠岳(神奈川県・寿照寺住職)と連携をとらせ、議事引きまわしの茶番劇を演じさせたことに対する不満だ。

「我々は信用されていなかったのか。どうして猊下は見えすいた芝居をして、我々を子供扱いされるのだろうか」

学芸会のような全国教師代表者会議の観客側にまわされた者は、信頼されなかったことに対する不満を一様に抱いている。

だが当日、意見を開陳した六名の発言者たちが、無条件で信頼されていたわけでもない。彼らは事前に総本山に呼び出され、当日の発言内容についてのチェックを受けていた。

そもそも、いまの日顕ら宗門中枢に意見を開陳し、それがなんらかの判断の基礎にされると考える者がいれば、それは実に甘いと言わなければならない。

当日の発言者六名の人選をした黒幕は、なかなかの奸智の持ち主である。一家言を持っている者に発言させ、猿芝居の片棒を担がせることによって、与党化を図ったのだ。

当人たちは自主性に基づき、憂宗の道念から義挙をおこなった気持ちで酔っているのかもしれないが、日顕ら宗門中枢は、そのエネルギーを宗内操作に利用しただけである。

この六名は、日顕の共犯の汚名を一生、背負うことになるだろう。宗内引きまわしのお先棒を担いだ暗愚の者として、末代まで冷笑の対象となるだろう。六名の中には、日頃、抜きん出た理論性を自負している者もいるようだが、しょせんは猿芝居に助っ人として調達された操り人形にすぎない。生涯、その不明を恥じることになるだろう。

創価学会を処分することなど、六名が日顕に言上しなくても、「C作戦」断行の昨年十二月から決まっているのだ。「C作戦」立案に大役を果たした関快道(東京都・仏寿寺住職)などは、いまは静かに鳴りを潜めている。いやがおうでも役者の違いを感じざるを得ない。

「C作戦」を立案した者からすれば、今日まで創価学会に対する強硬措置(破門、講中解散、登山停止、御本尊下附の停止)が遅れたことのほうが、意外なのではあるまいか。というよりは、強硬措置の実施がここまでズルズルと延びたことにより、すでに戦局の前途に絶望を見ているとすら思われる。

「C作戦」の立案者と、代表者会議の操り人形に使われた者とでは、日顕の信頼が違うのは無理からぬところだ。将と卒との違い。機を見る目が違うのだ。

代表者会議で発言した中九州布教区宗務支院長の高野法尊(熊本県・涌徳寺住職)などは、前もって質問原稿を用意し、緊張のあまり棒読みしていた。ところが、集められた観客(この際、この表現が妥当であろう)は議題すら知らなかったのだ。演目も教えられず、芝居の観客として動員をかけられていたにすぎない。

もとより日顕は、この代表者会議の発言者も観客も、操作の対象としてしか考えていない。

信頼すべき情報筋によれば、十月十五日、東京・文京区西片にある大石寺東京出張所において、重役会が開かれたという。法的には、包括法人日蓮正宗の責任役員会が開かれたことになる。構成メンバーは、日顕、総監・藤本日潤、重役・早瀬日慈の三名。日蓮正宗としての最高意思決定機関である。

この重役会において、創価学会の処分は、日顕の思いどおりの内容で決まった、と伝えられている。

十月十七日に総本山でおこなわれた日蓮正宗全国教師代表者会議は、すでに決まっている創価学会処分に至る、既定のプロセスにすぎない。代表者会議は、まさに猿芝居によって宗内野党を与党にし、下の意見を容れて創価学会を処分した形をとる目的で開かれたのだった。これから十月末まで、各教区ごとに署名捺印が強要されるだろう。日顕の責任逃れのために、連帯責任の体裁をつくる手続きだ。

日顕は昨年(平成二年)十二月二十一日、三重県仏徳寺の寄進を創価学会から受けている。腹に創価学会解体の謀略をのんでいながら、顔に偽りの慈悲を装って、創価学会員の真心からの供養を受け取ったのだ。「C作戦」を一気呵成に推し進めれば、日顕に詐欺の容疑すらかかっただろう。

「C作戦」の最終章に位置づけられている創価学会に対する強硬措置が、今日まで遅延した理由の一つは、この、日顕にふりかかるであろう詐欺罪の容疑を回避することにあったとも考えられるのだ。

日顕は、自己の安全と宗内操作を目的にして、これから十月末にかけて全国の僧侶に署名連判を強いることになる。すべては、あらかじめ書かれた筋書きに基づいて進められている。日顕は宗内僧侶のことごとくを舐めているのだ。この高慢なる男は、住職も在勤者も、己の感情に従わせるための操作の対象としてしか考えていないのである。

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