第47号
発行日:1991年2月16日
発行者:日蓮正宗自由通信同盟
創刊日:1991年1月1日
人々のために働く創価学会員こそ真の僧
この創価学会の結合を破る者には必ず罰がある
〈逢難シリーズ・第7回〉
昭和二十七年の狸祭事件当時の、戸田城聖創価学会第二代会長が書かれたものの中には、日蓮正宗総体の腐敗に対する厳しい批判が相次いでいる。今号はそれらのいくつかを紹介してみたい。
まずは狸祭事件の二日前の四月二十五日に書かれた『大白蓮華』の巻頭言。
「御本尊の威光をかりて、折伏の系統を、自分の子分とみなす徒輩がある。折伏が、真の慈悲ではなくて、大親分になってみたいという考え方から、あるいは本性的の働きから、この形をやるものがある。これは、増上慢の形であって、私の徹底的排撃をする徒輩である。この形は、寺院にも、時々みうけられるが、学会内にも、時おり発生する毒茸である。この毒にあてられた者が、四、五十人の折伏系統をもつと、寺の僧侶と結託して、独立する場合があるが、末法大折伏の大敵である。これを許す御僧侶は、慈悲の名に隠れた魔の伴侶とも断じたい思いであるが、御僧侶は尊きがゆえに、言うにしのびない」
創価学会の組織切り崩しを許す僧侶に対し、戸田会長は心中にてまさに「魔の伴侶」と断じているのだ。
次に、同じく戸田会長の書かれた「寸鉄」を紹介する。
昭和二十七年五月十日付『聖教新聞』
「十、狸まつりはあんまりやるな、狸まつりをあんまりやられるような事はするな、やつた者が悪いか、やられた者がわるいか、謹んで日興上人様に伺い奉れ」
同年六月一日付『聖教新聞』
「戦国風景
大宮人は畑を開墾したり薯を作つたり、若い武士を養成しようともしない、ひたたれをつけて威張る事だけ知つている。地方の城主は破れた城で貧乏で兵隊もいないのに平気な顔。熱心な侍大将が兵隊を集めて訓練して殿様の御守護につけると、威張る事ばかりやつていてさつぱり武士共は心服しない。大敵が目の前に来ているのにこれでいいのかと百姓共が心配している」
同年七月一日付『聖教新聞』
「二、狸祭が悪いのか、狸を見逃して本山へ登らせたのが悪いのか
三、狸を把んだのが悪いのか、信者を化す狸が悪いのか
四、狸を把むのに少し騒々しかつたからといつて文句をいうてるやつ等は、狸がおつた方がいゝというのか
五、寸鉄居士、生ぬるい事をいうな、文句をいうてるやつ等は狸の一味ぢやよ、或いは小狸だよ
六、そんな事はなかろう、狸の一味や小狸がいるなら若い者が、ほつとくかい、狸が把みたくつて把みたくつてたまらんやつ等なのに
七、寸鉄居士、間抜けるなよ、しつぽを出さない狸は把めるかい、それがな、そろそろしつぽを出しかけたんだよ
八、若い者共はそのしつぽを把まんのかよ
九、若者曰く寸鉄居士少しこの頃どうかして居らんか、そのしつぽを眺めて、もう少し出るぞといつて手ぐすね引いて待つているんだ、京都に一匹居るそうな、東京もくさい、名古屋もくさい、旅費をためろためろつて大変な意気込みだ、寸鉄居士目があつたらよく見ろ
十、余り騒いでは相成らん、余り騒ぐと親方さんに叱られるぞ」
同年七月十日付『聖教新聞』
「一、宗会の決議では我等の会長が登山止めなそうな、物騒な世の中になつたものだ
二、忠義を尽くして謗法を責めて御褒美あるかと思つたに、おほめはなくて『登山まかりならん』とおしかりさ。弟子共『俺達も一緒に登らんわい、フン』だつてさ
三、なにが『フン』だい。決つてるじやないか、日本全国の信者の声だつてさ、嘘もよい加減にしろ、折伏も出来ず、御衣の権威で偉ばること許りを知つとる坊主の学会に対するやきもちだからさ。
四、蒲田の支部長曰く『信者の声』かどうか、学会の総力をあげて全国信者から『宗会』が『醜怪』か、『学会』が『悪会』か投票を取ろうじやないかと。
六、寸鉄居士会長先生に御伺いをたてたら『あんまり騒ぐなよ、こんな目出度いことを』とニヤリさ。
八、こらこら騒ぐな『ニヤリ』を説明してやるからな、如説修行抄に仰せあり『真実の法華経の如説修行の行者の弟子檀那とならんには三類の強敵決定せり。されば此の経を聴聞し始めん日より思い定むべし』。三類の悪人の仕業の中に『遠離塔寺』と言つて寺から追い出すやり方がある。悪人共がさ」
これは驚いた。『遠離塔寺』とはまぎれもなく、「C作戦」のことではないか。
「C作戦」は仏が予見していたとおり、三類の「悪人の仕業」なのだ。
昭和二十八年十一月二十二日におこなわれた創価学会第九回総会で、戸田会長は次のように発言されている。
「さて今、柏原君の話の中に破和合僧と有つたが僧とは社会を指導し人を救う資格を持つのが僧である。心中では互に憎しみ猫がねずみを伺う様に形は法衣をまとつても僧ではなく、いま学会の組長、班長が一生懸命で一切の人々の為に働いている姿こそ真の僧と云へるのである。此の結合を破る者には必ず罰が有る。嘘だと思つたらやつてみ給へ」