報恩社公式サイト③「地涌」精選

地涌選集

筆者 / 不破 優 

編者 / 北林芳典

二十四章 権力けんりょく欺罔ぎもう

地涌オリジナル風ロゴ

第806号

発行日:1994年11月25日
発行者:日蓮正宗自由通信同盟
創刊日:1991年1月1日

大恩に仇をもって報い不動産と金だけ懐にする禿人らが
総一坊と総二坊の御本尊の脇書より願主の名前を削除した

総本山大石寺にある総一坊(住職・山崎慈昭)と総二坊(住職・田爪鏡道)は、大石寺開創七百年の記念事業の一環として、創価学会が建立寄進したものである。

総一坊は昭和六十三年十月七日に、総二坊は平成二年四月一日にそれぞれ落成し、願主である法華講総講頭の池田大作創価学会名誉会長より、御供養目録が大石寺に渡された。

その総一坊と総二坊に、去る十一月十五日午前十時より、それぞれの住職の案内で三人の男たちが入っていった。

伝えられるところによれば、住職とそれらの男たちは、御本尊のある部屋でなにかをしていたという。しかし、その部屋からは読経や唱題の声は一切聞こえてこなかった。坊の中へ入った男たちのなかには、シンナーの瓶と布切れ、それに工具箱のようなものを持った者がいたということである。

住職とその男たちのいる部屋は中から完全に鍵がかけられ、坊の従業員さえ、その部屋に近づくことは許されなかった。

それから数時間後、男たちはそれぞれ坊から出てきたが、その直後、ある異変が判明した。それは総一坊、総二坊ともに2A、2D、3A、3Dの部屋に安置されている御本尊の脇書にあった「願主 法華講総講頭 池田大作」という文字がすべて消えていたのである。

住職とその男たちは須弥壇に上がり、「願主 法華講総講頭 池田大作」と彫られた御本尊の脇書の文字を、シンナーで金粉を取り除いたうえで、そこになにかを埋めて消してしまったのだ。

住職といっしょに総一坊、総二坊に入って作業をしていた男たちは、㈲天晴という会社の三名の社員であった。この㈲天晴という会社は埼玉県所沢市にあり、仏具、家具、建具を扱い、また畳の小売業もおこなっている。

以前は、㈱赤沢朝陽が日蓮正宗専門の「仏師」であったが、日顕が狂乱したことによって、㈱赤沢朝陽が「仏師」をつとめなくなった後は、この㈲天晴という会社がその代わりをしているとのことである。

これまで創価学会は、宗門に三百五十カ寺を超える寺を建立寄進し、かつ莫大な供養をなしてきた。もちろん、それは広宣流布の大指導者である池田名誉会長の熱誠と創価学会員一人ひとりの真心のたまものである。

しかし、“法主”日顕は、それに仇をもって応えた。宗門にとって大恩ある池田名誉会長の総講頭職を剥奪し、果ては信徒除名にし、かつ創価学会を大謗法団体と根拠もないのに決めつけたのだった。

長年にわたり養われてきた者が、真心をもって養ってきた者を無慙に処分し、

「バカども」

「程度の低い者」

「狂った者」

「大謗法の者」

などと誹毀しているのである。そのあげく、日顕は、

「彼ら(筆者注 創価学会)は、ジーッと御供養して信仰やって、坊さんが堕落するのを待っていたんです!」(平成六年五月二十六日 全国教師寺族指導会)

と、およそ常人では考えられぬ言葉を吐いた。まさに、日顕は“人の道”を大きくはずれた“不知恩の輩”であり、“狂乱の徒”である。

また、末寺住職のなかには、日顕の歓心を買うためか、日達上人の板御本尊を日顕の本尊にわざわざ変えたいと申し出る者がいる。先師日達上人の偉業が妬ましくてしようがない日顕にとっては、願ってもないことであったにちがいない。

二つ返事で日達上人の認められた御本尊を自分の書写した本尊に変えてしまう日顕は、先師に対しても“不知恩の輩”なのである。

開祖・日興上人は、

「謗法の供養を請く可からざる事」

と「遺誡置文」で誡められている。日顕は「正直な信心」などといった言葉をむやみやたらと口にしているが、創価学会を“大謗法”と断ずるならば、創価学会から受けたすべての供養を、なにはさておき、まず返還すべきである。

それをすることもなく、日顕は創価学会から寄進された総一坊と総二坊に安置してある御本尊の脇書より、願主である池田名誉会長の名前を削除させた。

この日顕のおこないは、人から祝儀をもらい、祝儀袋の贈り主の名を消し、金だけ抜いて懐に収めたのと同じことである。これは、人間としてもっとも卑しい行為であり、乞食以下の最低の行為といえる。

願主の名を消し、不動産と金のみを自己のものとしようとする日顕宗の坊主らのおこないは、もはや宗教家の行為とはいえない。日顕らは僧にあらず、ただ卑しき禿人である。日顕は泥棒であり、日顕宗は泥棒宗である。

日顕が、いかに御本尊の脇書より願主名を削り取ろうとも、創価学会が宗門に莫大な供養をなした事実、かつ、創価学会が池田名誉会長をリーダーに世界広布へ邁進してきた史実は、けっして削り取ることはできない。

家族友人葬のパイオニア報恩社