報恩社公式サイト③「地涌」精選

地涌選集

筆者 / 不破 優 

編者 / 北林芳典

十七章 禿人とくにん遁走とんそう

地涌オリジナル風ロゴ

第587号

発行日:1993年1月14日
発行者:日蓮正宗自由通信同盟
創刊日:1991年1月1日

今になって「C作戦」を全面否定する日顕の頭は狂っている
この大嘘つきをいつまでも“猊座”に座らせて恥と思わぬか

この期に及んで日顕は、「C作戦」の存在を全面否定しようとしている。一月六日の「末寺住職・寺族初登山会」において、日顕が「C作戦は絶対に無い、あれは学会の策謀だ」と述べたと、一月七日に日顕宗より離脱した法乗寺・能勢宝道住職は、その「離脱趣意書」に記している。

能勢住職は、その日顕の発言がまったくのウソであるとして、同書において、「関快道による『C作戦』の下書きも複数の僧侶が所持しているのを、私は知っております」と指摘している。

能勢住職ならずとも、「C作戦」の存在は、宗内においても今では常識であり、日顕が一月六日、公の場で白々しくもウソをついたことに対し、「猊下は我々をどこまでも騙そうとするのか」と新たな反発が生じている。

ところが、この日顕の「C作戦」の存在を否定する発言は昨年十一月末にもおこなわれており、一月六日の発言は決して突発的なものではない。「ウソも百遍言えば真実となる」式の、周到なる計画に基づいておこなわれたものであったのだ。

日顕は平成四年十一月二十九日、大阪市・浄妙寺でおこなわれた大阪布教区「親教」の折、「C作戦」の存在を否定して次のように話していた。

「宗門が創価学会を破門いたしましたのは、当然、それなりの正しい理由が存するのであります。それに対し、彼等は『C作戦』というものがあったというようなことを盛んに宣伝しております。皆さん方も『C作戦』などという変な言葉を聞かれたことがあるかと思いますが、そのような事実は全くございません」

以上の発言記録は、『大日蓮』(平成五年一月号)に掲載されている。『地涌』編集部としても、このたび『大日蓮』(同)が配布され、初めてその事実を確認したのである。

日顕は、この「親教」のとき、

「宗門に『C作戦』などというものがあって、創価学会を切るということ、いわゆる破門に処するなどという考え方は全くなかったのであります」(『大日蓮』平成五年一月号より引用)

とも語っている。

日顕は、日蓮正宗法華講連合会機関紙『大白法』(平成五年一月一日付)に寄せた「新年の辞」においても、同趣旨の発言をしている。

「宗門は一々について大慈悲を以て教導を試みましたが傲慢不遜な者達は全く反省の色なく、反って種々なる捏造誹謗を逞*しうするのみでありました。これらに対する宗門の対応は、佞奸邪智極まりなき池田一派より、あくまで七百年の正法を厳護せんとする正当防衛手段であり、必要欠くべからざる適性な措置であった事を確信するものであります」

日顕は、創価学会に対しておこなった強権的措置は「正当防衛手段」であり、「C作戦」などという謀略は存在しなかったと、いまさらながら黒を白と言いつくろう妄語をなしているのである。

それでは日顕に問うが、巷間出回っている「C作戦」の作戦書は誰が作ったというのか。日顕の言わんとするウソは、あまりに事実を無視したものであり、幼稚すぎはしまいか。

シアトルでの買春嫌疑が問われれば、ホテルから一歩も出ていないと言い、芸者たちと一緒に写った写真が報じられると“合成写真”だと言い張る。そしてこのたびは、「C作戦」すら存在しなかったと、全面否定する。

日顕に盲従している日顕宗の人々も、もうそろそろ、この日顕がつくウソが病的なものであると認識するべきである。日顕には、自らの発言が社会的にどのような意味があるのかといった意識がまったくない。悲しいことには、自らのウソが社会的に処断されるとき、日蓮正宗の信用が根底から崩れるといった自覚もないのである。

日顕は七十歳である。七十歳にして日顕は、この幼稚にして無責任なウソを繰り返す。日顕は病的である。

あるいは老人性の幼児退行と見るべきか。この日顕に“信伏随従”して盲従していくことが、日蓮大聖人の仏法を修行する者の究極の信心のあり方であるとするのは、教義的にあまりにお粗末すぎはしまいか。

さて、日顕がどうしても存在を否定したい「C作戦」だが、「C作戦」の存在は元・海外部書記の福田毅道が、文書にも書き、創価学会幹部の質問にも存在を認め、事実関係も話している。

福田は、日顕が「C作戦」を断行した直後の平成三年一月二日、久野健SGIアジア部長宛に、「実は、例の昨年7月末に頓挫したC作戦の案文を夜間一人切りでワープロで清書しつつ、この海外部の事務室で1時間以上、涙を流し、泣きました」という内容を記したファックス文書を送りつけた。

同じく福田は、昨年(平成四年)十月、創価学会の八尋頼雄副会長、正木正明青年部長、久野健SGIアジア部長と「C作戦」について話し、このとき、次のような事実を明かしている。

「C作戦の文書については、関主任の自筆原稿を渡されて『急いでワープロで打て』と言われて私が打ったんです。印字した後、読み返すひまもなく関主任はそのC作戦文書を持っていきました。だから最初の『七月二十八日』を『八月二十八日』と間違えて打ったし、他にも打ち間違えがあったんです」(平成四年十一月二十六日付日顕宛「通告書」より引用)

「『C作戦文書』については、猊下と関主任と自分しか知りません。極秘事項として海外部の金庫に保管されていました。」(同)

「実は関主任は、『C作戦』のあとにくる次の作戦まで練っていたんです。その作戦は、『C』の後だから、私は勝手に『D作戦』と呼んでいるんですが、その作戦は大石寺と日蓮正宗を分離するという作戦です。猊下が、『C作戦』を実際に発動した場合、宗務院は強く反対する。ついて来れないだろうと予測していた。したがって、その時は、大石寺を日蓮正宗から分離、独立させ、日蓮正宗を捨ててしまう。関主任の筋書きは、猊下のあとの大石寺住職に自分が納まることをねらうという魂胆だったんです」(同)

福田以外にも、「C作戦」に言及した日顕宗高僧がいる。“陰の総監”の異名をとる日顕宗北海道大布教区宗務大支院長の河辺慈篤である。河辺慈篤が住職をつとめる日正寺に在勤していた小倉雄存氏が、平成四年九月二十五日に日顕宗より離山したが、小倉氏は『聖教新聞』平成四年九月二十六日付に掲載された「緊急インタビュー 離山した小倉雄存さんに聞く」において、

小倉確かにそういうことになります。ところが河辺は、今年に入ると、私たち在勤者に対して、『C作戦』と自分のかかわりを否定することに躍起になっていました。日正寺にも、ファックス通信『地涌』が毎日、送信されてくるのですが、ここに河辺の名が出た日には必ず、自らその話題を切り出して反論するのです。今年三月にも、『地涌』に『C作戦』について書かれていたことに触れて、『あれをやったのは関(快道)だ』と明言していました」

と語っている。

日顕から直接、「C作戦」についての発言を聞いた人もいる。日顕宗より平成四年二月二日に離脱した長栄寺・工藤玄英住職、大照寺・大橋正淳住職は、平成三年三月五日、総本山において日顕に直接「C作戦」について問いただした。両住職が日顕に「C作戦」を知っているかと聞いたところ、日顕は、「知っていたよ。『C作戦』はあの野郎の首をカットするという意味だよ」と答えた。

その日顕が、いまになって「C作戦」の存在を否定する。頭が狂っているとしか言いようがない。

日顕は、秘密会議である、平成二年の七月十六日に大石寺東京出張所でおこなわれた「西片会議」、七月十八日に総本山大書院でおこなわれた「御前会議」の存在まで、創価学会側に知られた事態をどのようにとらえているのだろう。いまでは、このときの会議の出席者の顔ぶれのみならず内容まで、創価学会側の知るところとなった。このとき日顕は、海外部主任・関快道の立案した「C作戦」を実行に移すことを強力に主張した。日顕は、三年前のその事実すら忘れたのであろうか。

日顕は、昭和四十年代の正本堂建立にまつわることを、事実に反し繰り言のように述べ、逆にこの一、二年のことはさっぱり記憶にないようだ。最近のことは忘れ、昔のことをバカのひとつ覚えのように繰り返す。この症状を見ていると日顕は、老人性の痴呆症かと思いきや、事実はそうではないようだ。日顕は昭和三十八年のシアトルでの買春も記憶にないと言い、最近の芸者に囲まれた数々の写真も、撮られた覚えがない“合成写真”だと言う。

どうやら日顕、単にボケているわけではないようだ。日顕は、病的なまでにウソつきであると理解すべきである。

日顕は、先述した大阪・浄妙寺における「親教」の折、厚顔無恥にも次のように話している。

「とにかく、嘘を言う人間というのは泥棒の始まりでありますし、法華経にもまた、『正直捨方便 但説無上道』(開結一八九ページ)という御文があります。

素直に、正直に信ずるところに、必ず即身成仏の大功徳があるのです。ところが、一番元の人間が嘘ばかり言っておりますから、その指導を聞く百万、二百万の人達が皆、嘘を言うことが平気で、自分達に有利に事が進めばそれでいいのだというような考えになってしまっております。

これはかわいそうなことであります。皆さん方、ぜひ救ってやりましょう。今のように汚れた、濁った状態になった創価学会員に対して、実に哀れなことであるという気持ちを持っていただきたいと思います」(『大日蓮』平成五年一月号より引用)

日顕が“聖人”面してこのような話をしている姿を想像すると、本当の悪党というのはエセ聖職者であると心から納得できるのである。

日顕は、「嘘を言う人間というのは泥棒の始まり」と述べているが、日顕などはその言葉どおり、すでに泥棒となっているのである。日蓮大聖人の法を盗み、仏に差し出された供養を盗み、広宣流布の拠点となるべき寺院を盗み、おまけに創価学会を切り崩し信徒まで盗もうとした。

日顕は大ウソつきの大泥棒である。日顕に従う者は、その同類である。

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